899の気になるところもだいぶ減ってきたけど、わりと当初から気になる点として、ブレーキがプアだなと思ってました。
ドゥカティのミドルモデルは標準装備品のなにもかもがビッグモデルよりだいぶ廉価版に変わっていて、単純にエンジンが小さい版ではないあたりが困るところです。それにしてもミドルモデルとはいえスーパーバイクが走る・止まる・曲がるに手を抜いてる感が気に入らないところでした。
ブレーキはツーリングレベルでは困らないんだけど、サーキットや峠でハードブレーキした時に弱いなと思っていました。
長いワインディングを走っていると、たまにブレーキが効かないような瞬間が何度かあったりしたものの、交換コストを考えるとと躊躇っていたのですが、5月の終わりに誘われてクシタニの走行会に行った時、1コーナー進入のブレーキングでフェードのような現象を起こして、これはほんまにブレーキをなんとかしなきゃと思い立ちました。
今回は、車検もあったので車検整備に組み込んでもらうかたちで、キャリパーとディスクローターを交換しました。実はこのふたつ今まで交換経験が無く、頭と知識では分かっているものの、どんな風なのか使ってみるまで楽しみでした。
ちなみに今回交換した製品は、ブレンボ製削り出し2ピースのラジアルマウントキャリパーのP4 30/34。予算的にはもうひとつ上のGP4もアリだったのですが、パッドピンのありなしはわりとこだわったので、今回はコレになりました。
またディスクローターはブレンボ製のフルフローティングタイプ、5.5mm厚(ノーマルは4.5mm厚)、ローター径はノーマルと同じ320mmです(製品名はスーパースポーツ)。メーカー対応表にはドゥカティの全モデルでDTC・ABSモデルは非対応と書いてありますが、オートバイ屋さんいわく899には装着可能ということでした。
実走行は、7月の第一週末に泊まりツーリングに行ったので、その時のことも少し書いておきます。
ツーリングは雨予報もあった曇りで半分以上高速道路かつノンビリツーリングだったのもあって、ブレーキフィーリングもハンドリング(ディスクは重くなっている筈)も効き自体もあんまり変わらなくて、コストのわりに全然やなって思ったくらいでした。
帰りのワインディングをずーっと走ってると、ブラシーボ効果もあるかもですが、特に触った時から握りこんでリリースするまでのブレーキフィールが安定しているのが良かったです。ノーマルは握りこんでいってる最中から効きが弱くなる感じがしていたので、そのままブレーキレバーを握っていっても効くかどうか分からない感じが常していたのが薄れただけでも良かったと思います。
真価はサーキットでハードブレーキした時でしょうし、またサーキット走行しに行かなきゃです。
あ、そうそう。
今回の車検では、車検整備とエンジンオイル+フィルター、ブレーキ・クラッチのフルード、スパークプラグの交換をしてもらいました。それと前後両バンクからオイル漏れをしていたので、ガスケットやシール類の交換をしてもらってます。
それと、直近でツーリングがあったのでまた入庫するということで、整備には入ってないけど、フロントフォークからのオイル漏れを指摘されました。実は結構前から漏ってるのを知りつつだったので、やっぱり?て感じでした。近々そちらの対策もします。