9月 162012
6月某日。クラクションさんに、「さんたいでません?」て言われる。
僕:「さんたい?」
ク:「モトレボの3時間耐久ですよ」
僕:「えー、レースはあんまり考えてないでー。それにその日ツーリング入れてるし…」
て感じのわりと気のない返事をしたと思います。
でも帰ってから考えて、これはチャンスなんかも知れないねとも思ったりもして、お金の算段とかして、数日後「出てみる」決断と「ツーリング」をキャンセルしました。
ま、でも最初のウチは、練習するのはお金もかかるし、ぶっつけ本番で1時間も走れば上手になるんちゃう?くらいやったんですけど、過去のリザルト見てるとそうも言ってられないなぁと。
そんなこんなで、サーキットライセンスを取り、練習にいそしんだ2ヵ月が過ぎ、本番となりました。
前日の15日は前日練習。本番用にはクラクションさんが製作したSS1000DSにライダー3人で乗るのですが、このバイクは練習時に1回ほど乗った事があるもののそこから更に進化してます。
でも乗ってないんですよねー(汗)。まぁ前回感じたのはまだ僕のタイムでは自分のバイクとこのバイクのタイム差はほとんど同じだったので関係ないのかも。
前日練習は午前と午後に45分を1回づつ。僕と同じようにほとんど乗ってないCライダーのMパパさんを主軸にテストしてもらい、午後からは僕が時間多めで乗ります。
結果、新調したブーツとヒールガードが干渉する事と、シフトペダルと僕の相性に問題があるくらいで特に問題はなかったです。コースの練習は転倒したりしたら大変ですしゆっくりと。
それからピットサインを見る練習、ピットロードの速度制限の練習をしました。
それからそれから参加申請やらなにやらをしに行きます。全然把握してないのも悪いんでしょうけど、あんだけ事務的に対応されると何をどうしたらいいのやら???って感じしましたね。
それと車検。装備とかももちろん検査を受けます。微妙に不安があったりもしましたけど、なんとかパス。
夕方からは湯郷温泉へ行って、本日の宿の民宿へ。
ボリューム満点の夕食と、カラオケリサイタル(笑)と、星空を見ながらのアイスクリームとと堪能して、就寝。
決勝当日。6時起き。コンビニに寄ってサーキットへ。
朝8:00からAライダーの僕の予選。bansanさんのアドバイスどおり、コースインと共に雄叫びをあげつつ走りアドレナリンを出してテンションを上げます(笑)。
2周目、3周目とみっちり気合い入れて走り、4周目はリラックスして走るとタイムが出るらしいです。
でも1周目終わったところでP-LAPを見ると、電源入れ忘れですよ。。。タイムは分からんけど、頑張って走りました。
戻ってくると、クラクションさん「いいタイム出てましたね!」って。予選タイムとして1’46″301です。ベストタイムですよ。bansanさんのアドバイス効きましたね!
民宿のたっぷり朝食兼昼飯を食べてるあいだにも、Bライダー、Cライダーの予選があって、決勝グリッドは13番。空冷勢では一番前ですよ!
午後からのブリーフィングを経て、14:00いよいよ決勝です。
スタートライダーにされてた僕は、ルマン式でスタートですよ。いやー緊張…意外とせんもんですね(笑)。
でも、スタートの際に地面にけつまづいてコケそうになり、走ったぶんで息が上がってしまい、メインキー入れ忘れたり、エンストしたりで、スタートはさっぱりでした。13番どころじゃなかったなー。
ま、でも走り始めるとテンションも上がってきて、頑張りました(笑)。
スタート直後のいっぱい混走状態から冷静になって、よく見るとP-LAP…動いてませんw。ひとり30分くらい走らなきゃの目安キッチンタイマー…カウント28分で止ってます…。あー、これでピットサインでしか僕はどんだけ走れば良いか分からなくなりました。
そこからはわりと淡々と、コーナーでは縮まるもののストレートで抜かれてしまう600ccクラスとか、そもそもついていけない1000ccマルチとかと走りながら、消耗していきました(汗。
ピットサインがでて安堵の息です。もうヘロヘロですよ。
Bライダーのクラクションさんに引き渡し、崩れるようにして休憩。休憩してると隣のピットのJ-Tripさんとこでリアルタイム中継がされており現在順位とかタイムが出てます。見に行ってみると、クラス1位ですよっと。しかもクラス2位もウチのチームですよ!おお、これは夢のワンツーフィニッシュとかできる!?いやいや3番手はデイトナ675ですよ!みたいな感じで盛り上がりまくり。
でも僕の腰はかなり痛くて、応援に来てくれたヒロッシーにマッサージしてもらったり。。。
その間も、CライダーMパパが走り、またもや僕が走らなきゃな順番です。1時間休みがあるし楽勝とか思ってたんだけど、全然休憩時間足りないね。
CライダーのMパパからバイクを受け取り、2本目また30分走りますよ。走り出した時のキッチンタイマーは残り8分。8分を切ってからまた30分カウントに戻して走ります(残り8分で30分走ったことになる)。
最初のうちはシンドイながらも走れてたのが、だんだん肉体的にダメージが蓄積してきます。フルブレーキをすると腰で支えきれなくなり、腕で支えるもそれすら叶わず、上半身全部もってかれます。おかげでスクリーンとヘルメットがコツコツぶつかります。
そんな感じのへたり具合なのでコーナーで腰が落とせず、旋回が弱まります。当然曲がらなくなってくるのでブレーキが必要なんだけど、そのブレーキを握る握力も弱ってます。みるみるうちにアウトへ膨らみあわやコースアウトしかけ、これはペースを落とさないと無理となってきたのが半分くらい走ってからですかね。でも意外とタイムは落ちすぎて無くて、48とか49秒とかです。集中してるって事なんでしょね。タイヤももうタレタレで自分が思うラインの2,3本アウトにいくしフロントも滑りを感じるくらいでした。
それでも頑張ってたんですが、さすがに腰がなんともならなくなってきて、残り8分じゃないけど、ピットインするって合図を送って帰えりました。約3分ほど速かったので2周足りずくらいですかね。
Bライダーのクラクションさんに引き継いで、リアルタイム中継を見てると、今もワンツーの体制です。3番手までのタイム差も結構あって、ほんまにこのままいけば凄いよねって話をしてたら、クラクションさん転倒のアナウンス。
アトウッドで転倒した模様です。転倒すると一番に気になるのは人間のダメージですね。不安な時間が流れます。ピットから最奥のアトウッドまで回収車が行って拾って戻ってくるには時間もかかるよなぁって言うてたところに、クラクションさんがピットインしてきました。ピットは騒然となってて、なにやら前後ブレーキが効いてないみたいでした。…よくもまぁそんな状態で…。
そこからスペアパーツ用として準備されてた僕のバイクから、前ブレーキ一式と右ステップごっそりを交換作業。約30分近くかかったけど、交換終了でそれをそのままMパパに渡せず試乗かねて飛び出していきました。決勝残り時間5分を切ってましたね。転倒からの復活でピットから出て行くバイクはドラマそのものでしたね。
で1周して戻ってくるのかと思えばもう1周行ったみたい。
そこでチェッカーが降られてました。レースは終わり。Mパパの2本目は無かったけど完走やねーって思ってたら、ピットに進入してくる車両の合図が鳴ります。「え…?」て思ったら、マーシャルに止められてますよ(汗)
そいうわけで、僕たち#70号車は見事完走ではあるけれど、チェッカーは受けれずでした(汗)
ちなみに同じチームの#69号車は見事クラス優勝。
「夢のワンツーフィニッシュが」と言うと、少し悔しい気もするけど、そういうのも耐久のおもしろさなんでしょね。スプリントなら転倒イコール終了だもんね。
僕的にはレースに誘って貰えたし、初レースはとても楽しかったですね。
そして多くの人に助けてもらって、嬉しかった事や悔しかった事を共有できたのは良かったなぁって思います。
ありがとうございます。
初レースは(そうでなくてもですが・・)「無事完走」が最大の目標ですから、「僕」的にはミッション完了でしょ・・・。
アドバイス効果があって良かったです。アドバイスしたことを実践してくれないライダーも多くて、「やってみたけどうまくいかなかったからやめた・・」のなら良いのですが、「できないから・・」「分からないから・・」と、試してももらえないと残念ですわ。
たくさんお伝えしたいことはあるのですが、そのライダーがその時できることをひとつだけ・・・ってのが良いのかと思います。ですから他のライダーには違うことを言ってるかもしれませんが、それはその時のライダーの心理状態やらレース展開やらでね・・・。
レース出場が決まってからの3カ月間(・・?)、しっかりサーキットに通って練習を積んできたこと知ってます。やはり「草レース」レベルでは練習した分だけタイムアップすると思いますし、サーキット走行自体を楽しめるのだと思います。
また機会があれば一緒に走りましょう。そして・・・条件が揃えば(揃えて・・)またレースにエントリーしましょうよ。今度は私と同じ土俵かもね・・・(^^ゞ
> bansanさん
そうですね。絶対目標は「無事完走」ですね。
でももうちょいのところでみんな競い合ってるんですよね。
bansanさんからのアドバイスはツーリングしてた時からのものも含めて色々効いてますよ。
走ってる最中も「お、そうやった」って感じでやることも多いですしね。
アドバイスはとりあえずやってみんと損ですしね!
練習は、環境に感謝ですね(笑)
そうですねー。練習は2Sですし、勉強させてもらいます!
クラスはまだまだ違いますよー(汗)